可夜硝子可夜硝子

《メディア掲載》星詠み猫+七宝紋/切子 納期30日

《メディア掲載》星詠み猫+七宝紋/切子 2021 小学館 〔大人の逸品〕秋号 掲載 【分類】 猫切子(可夜硝子の登録商標です) 【個数 】1個 【サイズ】口部φ75mm×H90mm 【納期 】受注制作 入金日から発送まで『@30日』 【技法】砂彫刻(底の猫デザイン)+切子(側面) 【猫柄】星詠み猫・・・星が巡る様をずっと眺めている猫。足元には天から墜ちた星々の山。 【切子柄】七宝紋とは、同じ大きさの円形を四つ重ねてつないだ連続紋を指す。輪が四方に無限に広がっていくさまから四方となり、四方が七宝になったとされている。円満、調和の吉祥文として親しまれており、伝統的な柄の一つでもある。 ・夕焼け色(瑠璃+オレンジ) 可夜硝子の代表色でもある夕焼け色のガラス(瑠璃+オレンジ)は特別仕様で国内の吹きガラス職人が作り出しています。 まだ個人の作家がこの特別な色を扱える時代では無かったのですが粘り強く交渉し続けて数年、ようやく認めて貰った経緯があります。 この恋焦がれた美しい夕焼け色(瑠璃+オレンジ)を最大限に生かすためにデザインしたのが『夕焼け猫+七宝紋/切子』でした。 老舗の江戸切子職人と一緒に沢山の試行錯誤をしたのを今でも鮮明に覚えています。 ・何故切子を融合させるに至ったのか 私自身はガラスに携わっている事もあり、切子を知っているのでとても好きです。 ですが同年代の周りの人、とくに若い世代の中で切子を持っている人はどれ程いるでしょうか。 名称自体知らない人もいるかもしれません。 2015年から砂彫刻で猫グラスをつくり続けているうちに、猫好きや猫飼いの方から初めて自分用の特別なグラスを買ったというお声を頂く様になりました。 その中で猫に切子を取り入れたらどうだろうとふと思いついたのです。 猫好き、猫飼いの方々が切子の魅力に気付く入り口となれたら良いなと。 そうして完成させた夕焼け猫+七宝紋/切子を写真に収めた時、確かな予感がありました。 丁度夕陽が差し込み、その作品が眩しい位にきらきら輝いていたのです。 ・星詠み猫 北極星を中心に星が廻る写真を初めて見た時、衝撃を受けたのを覚えています。 次の新作は星空にしたいと思ったとき、今の星詠み猫のイメージがパッと浮かびました。 問題は、星が廻る様をどう描いていくかという点でした。 試行錯誤を重ねた末に出来上がったグラスは星一杯でキラキラ輝いていました。 星の中心を見つめている猫の後姿、足元には天から降ってきた星々が降り積もって出来た星の丘。遠く聳え立つ山々の際。好きな要素を詰め込みました。 私のデザイン方法は二通りあります。 実在する景色を忠実に再現する方法と脳内に浮かんだイメージに寄せてデザインしていく方法です。今回は後者です。 ・物語 ---幾星霜もの月光を浴びて、黒猫は不思議な力が宿りつつあった。 もうすぐ、もう直に、異形のものと成るのだろう。 燃え尽きた星屑の残骸の山に黒猫は佇み、何かを見据えていた。 その双眸には山の端にかかる星の軌跡の中心が映っている。 黒猫は何かを呟いたようだが、風に流されて聞き取れなかった。 ・底に猫がある理由 猫と切子を組み合わせるにあたって、飾るだけでは無く『使って頂きたい』という想いが最初にありました。 側面では無くあえて底に猫を彫り込む事で、使って愉しむという仕掛けをしています。 通常時の底にある夕焼け猫は光が通らず暗くなっています。 しかし、グラスに注いだ飲み物を呑み干した時、光が底部分を透過するので、猫が燦燦と輝きを放ちます。 それは使って(呑んで)頂いて初めて見える景色なのです。

《メディア掲載》星詠み猫+七宝紋/切子 2021 小学館 〔大人の逸品〕秋号 掲載 【分類】 猫切子(可夜硝子の登録商標です) 【個数 】1個 【サイズ】口部φ75mm×H90mm 【納期 】受注制作 入金日から発送まで『@30日』 【技法】砂彫刻(底の猫デザイン)+切子(側面) 【猫柄】星詠み猫・・・星が巡る様をずっと眺めている猫。足元には天から墜ちた星々の山。 【切子柄】七宝紋とは、同じ大きさの円形を四つ重ねてつないだ連続紋を指す。輪が四方に無限に広がっていくさまから四方となり、四方が七宝になったとされている。円満、調和の吉祥文として親しまれており、伝統的な柄の一つでもある。 ・夕焼け色(瑠璃+オレンジ) 可夜硝子の代表色でもある夕焼け色のガラス(瑠璃+オレンジ)は特別仕様で国内の吹きガラス職人が作り出しています。 まだ個人の作家がこの特別な色を扱える時代では無かったのですが粘り強く交渉し続けて数年、ようやく認めて貰った経緯があります。 この恋焦がれた美しい夕焼け色(瑠璃+オレンジ)を最大限に生かすためにデザインしたのが『夕焼け猫+七宝紋/切子』でした。 老舗の江戸切子職人と一緒に沢山の試行錯誤をしたのを今でも鮮明に覚えています。 ・何故切子を融合させるに至ったのか 私自身はガラスに携わっている事もあり、切子を知っているのでとても好きです。 ですが同年代の周りの人、とくに若い世代の中で切子を持っている人はどれ程いるでしょうか。 名称自体知らない人もいるかもしれません。 2015年から砂彫刻で猫グラスをつくり続けているうちに、猫好きや猫飼いの方から初めて自分用の特別なグラスを買ったというお声を頂く様になりました。 その中で猫に切子を取り入れたらどうだろうとふと思いついたのです。 猫好き、猫飼いの方々が切子の魅力に気付く入り口となれたら良いなと。 そうして完成させた夕焼け猫+七宝紋/切子を写真に収めた時、確かな予感がありました。 丁度夕陽が差し込み、その作品が眩しい位にきらきら輝いていたのです。 ・星詠み猫 北極星を中心に星が廻る写真を初めて見た時、衝撃を受けたのを覚えています。 次の新作は星空にしたいと思ったとき、今の星詠み猫のイメージがパッと浮かびました。 問題は、星が廻る様をどう描いていくかという点でした。 試行錯誤を重ねた末に出来上がったグラスは星一杯でキラキラ輝いていました。 星の中心を見つめている猫の後姿、足元には天から降ってきた星々が降り積もって出来た星の丘。遠く聳え立つ山々の際。好きな要素を詰め込みました。 私のデザイン方法は二通りあります。 実在する景色を忠実に再現する方法と脳内に浮かんだイメージに寄せてデザインしていく方法です。今回は後者です。 ・物語 ---幾星霜もの月光を浴びて、黒猫は不思議な力が宿りつつあった。 もうすぐ、もう直に、異形のものと成るのだろう。 燃え尽きた星屑の残骸の山に黒猫は佇み、何かを見据えていた。 その双眸には山の端にかかる星の軌跡の中心が映っている。 黒猫は何かを呟いたようだが、風に流されて聞き取れなかった。 ・底に猫がある理由 猫と切子を組み合わせるにあたって、飾るだけでは無く『使って頂きたい』という想いが最初にありました。 側面では無くあえて底に猫を彫り込む事で、使って愉しむという仕掛けをしています。 通常時の底にある夕焼け猫は光が通らず暗くなっています。 しかし、グラスに注いだ飲み物を呑み干した時、光が底部分を透過するので、猫が燦燦と輝きを放ちます。 それは使って(呑んで)頂いて初めて見える景色なのです。